本震の前兆・前震

3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震には、前兆・前震があった。

日本気象協会より転載 この表に記載のマグニチュードは訂正前のもの
日本気象協会より転載 この表に記載のマグニチュードは訂正前のもの

「3月9日11時45分 三陸沖 M7.3」という地震が起きた。これ以前の記録を2ヶ月ほど遡ってみると、この場所でこれ程の地震は起きていない。(3.11へ向けて震源地が南下していくという事象は確認された。)そこで3月9日に突然M7.3という地震が発生。これにより最大震度5弱の揺れと津波注意報が発令され、最大60cmの津波が観測された。

多くの人が「これが本震、これ以降は大きな地震はこない」と考えていたと思う。

 

気象庁は同日午後1時から会見を開き、「震源付近ではその後も余震とみられる地震が多く発生しているが、この後も最大で震度4程度の余震が起きる可能性もある」として注意を呼びかけた。

 

その後、まるでこれが引き金になったかのように、3月11日の午後2時46分まで数えきれないほどの地震が起こっていた。

3月11日前後と3月9日前後の有感地震の一般発表記録はこちら (ここに記載のマグニチュードは訂正前のもの)

3月11日前後 2月~3月9日前後

これらはあくまで“一般向けに発表されたもの”のみであり、実際は本震までの2日間で250回以上もの地震が起こっていたという。

3月9日の地震では、小規模の津波が観測されたほか、地割れや水道管の破裂などが起きていた。

また、あるテレビでは「津波注意報~大津波警報」の紹介や普通の波と津波の違いなどを解説。この2日後に超巨大津波が来た…。

3月9日のフジテレビのひとコマ。このアングルからの空撮は震災後にも度々テレビで報道。しかしそこには、このような町並みはもうなかった…。